採用活動のオンライン化が進む中、採用動画への注目が高まっており、今では欠かせないツールとなりました。
採用動画には、実際にどのような効果があるのでしょうか。
企業としては、採用動画の効果を高めて、より良い人材を獲得したいところですが、そのために抑えるべきポイントがいくつかあります。
そこで今回は、採用動画の効果を高める為に抑えておきたい5つのポイントと最新のトレンドについてご紹介します。
採用動画の効果は様々で、文章だけでは伝わらない魅力を伝えることができます。
実際にどのような効果があるのか、ご紹介します。
採用動画の効果の1つ目は、企業のイメージアップです。
企業のアピールポイントをまとめて世間に発信することで、その企業の取組みや姿勢が広く知れ渡り、世間的なイメージアップにも繋がります。
この時、世間一般のトレンドや、福利厚生などの情報を取り入れることで、会社の魅力を伝えることができます。
社内の雰囲気や企業のイメージなどは、文章だけでは伝わりにくく、正確に伝えることが難しいです。
動画に伝えたい要素を端的に盛り込むことで、就活生や求職者が“見て”、“聞く”ことで、多くの情報を伝えることができます。
また、パンフレットなどの紙媒体資料の作成コスト削減にもつながります。
文字だけでは読み飛ばされたり、印象に残らない可能性がありますが、採用動画を見てもらうことで求職者の記憶に残りやすいというメリットがあります。
採用動画は、企業の名前や事業内容を記憶させるのに効果的で、特にBtoBの事業を行う企業など、一般的に名前を認知されていない企業の場合、まずはインパクトのある動画で企業名をアピールすることもひとつの手だと言えます。
テレビCMでも、一度見たら忘れない企業のCMなどがありますよね。
このように、短時間で記憶に残りやすいというのも採用動画の特徴です。
企業のカルチャーや、職場の雰囲気、働いている人たちの人柄などは、やはり文章より動画の方が伝わりやすいです。
求職者側としても、自分がその企業の雰囲気に合っているか判断しやすく、企業側としても会社の求める人材が入って来やすいと言えます。
実際に働いている社員の様子などを採用動画にのせることで、求職者が、入社したら「こういう人たちと一緒に働くんだ」ということをイメージしやすくなります。
「企業が求めていること」と、「求職者が求めていること」にズレが生じると、早期退職の原因にも繋がります。
情報が不十分なまま入社すると、「思ってた会社と違った」「やりたいことができなかった」というような、想像と現実のギャップが生まれてしまう可能性があります。
採用動画を見てもらい、求職者が実際にその会社で働くイメージを掴んでもらうことで、上記のような入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
最近では、就職活動を行う人はSNSで情報を収集するケースが多いです。
そんな中、印象に残った採用動画などがシェアされると、追加コストをかけることなく、より多くの人の目に付き、様々な人に興味を持ってもらうことができます。
企業がSNSの公式アカウントを持つのは当たり前の時代になってきましたが、採用動画に関してもTwitterやInstagram、YouTubeなど複数の媒体で拡散していくことをお勧めします。
採用動画の効果を高める為に抑えておきたい5つのポイントをご紹介します。
まずは、企業が求める人物像を明確にし、採用動画のターゲットを絞ることが重要です。
それにより、採用動画の内容についても、どのような情報を盛り込めば良いのかが明らかになってきます。
新卒と中途どちらの採用方式なのか、職種の違いなどによっても、求めるものは異なるため、ターゲットに合わせた動画の構成にすることで求職者に魅力を感じてもらう必要があります。
採用動画は、企業のアピールポイントをまとめるので、良い面ばかり紹介しがちですが、求職者が求めているのはその職場の「リアル」です。
デジタルに慣れている世代は、SNSなどのネットの情報には正しい情報だけでなく、嘘の情報も多く存在していることを知っているため、「リアル」を知れることに価値を感じます。
時には苦労した経験などの情報も取り入れることで、企業への信頼と親しみにも繋がります。
ただ、苦労した経験の話をする際は、それをどのように乗り越えたのか、というポジティブな話し方にすることが重要です。
社内の雰囲気や、社員のリアルが伝わるようにすることで、動画の視聴者がその企業で働くイメージを掴みやすいようにする必要があります。
社員のインタビューでは、良い話ばかりではなく苦労した話なども加えると効果的です。
求職者自身が、社内の雰囲気に自分が合っているかどうかを見極める判断材料にもなり、実際に社員がどのように働いているのかなど、リアルが伝わる動画であることが重要となります。
社内の雰囲気や、社員のリアルの紹介は、企業のカラーが出やすい部分とも言えます。
企業独自の強みや魅力を盛り込むことで、他の企業との差別化を図ることも重要です。
社内の風通しが良いなどのアピールは、どこの企業でもありがちなことなので、その会社でしか経験できないことなど、求職者にとって魅力的に感じるポイントを紹介する必要があります。
取り扱う商品などももちろんですが、実際に働く社員が感じる「働きがい」を取材したり、社員の人柄や社内独自の風潮などを紹介しても良いと思います。
良い人材を採用をしても、すぐに退職されてしまっては、企業としても経費と手間がかかり、求職者としても本望ではありません。
求職者が、自分が働いている姿を想像できるようにすることで、長くその会社で働いてくれる人材を獲得しやすくなります。
業務に関する詳細な情報を盛り込むことで、企業への理解を深めることで、入社後スムーズに仕事に取り掛かることができます。
業務内容の紹介の際には、一緒に働く先輩なども紹介し、親しみやすい動画の内容とすることが効果的です。
近年は企業の良い面だけでなく弱い部分も含め求職者が本当に知りたい情報を隠さずリアルに描く採用動画がトレンドとなっております。
今後はそれに加えて「体験」が大事なキーワードとなりそうです。
例えば、実際に学生が企業で1日業務体験に密着した様子を動画コンテンツにして
現場でのリアルなやり取りを公開し、企業からの一方的な情報だけでなく体験者目線で感じた社内の雰囲気やカルチャー、正直なレビューを盛り込んだ動画が伸びていくのではないでしょうか。
求職者も自分が働いた時の想像がしやすくなり、より入社後のミスマッチを減らせる効果が期待できそうです。
ここで、いくつか採用動画の事例をご紹介します。
freee株式会社という、バックオフィスを効率化するためのクラウドサービスを開発・運営する企業では、採用動画として1日体験入社の様子を取り上げています。
日本最大の広告代理店グループである博報堂DYホールディングスでは、ドッキリを交えて「社員の本音を知る」というコンセプトを引き出した面白い採用動画を製作しています。
今回は、採用動画の効果を高める為に抑えておきたい5つのポイントと最新のトレンドについてご紹介しました。
最新のトレンドや、ポイントを抑えて採用動画を製作することで、より求職者の応募意欲を高めることができます。
コロナ禍以降、様々な場面でオンライン化が進み、採用活動の中で今後も採用動画は主流なツールとなっていくと考えられます。
採用動画を活用して、より良い人材を獲得しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。